応急処置の方法 03

刺し傷の場合

基本的な対処は切り傷と同様ですが、刺し傷は思いのほか深いものが多いため注意が必要です。傷口は小さくても、感染症などの危険もあります。筋肉や神経を痛めている場合もあります。
傷の大小にかかわらず、病院(外科や整形外科)で手当てを受けてください。

傷が小さな場合は、ピンセットなどでできるだけ取り除いてください。
止血を行い、感染症の危険があるため病院で医師に診てもらってください。その際、消毒や軟膏を塗るなど、行わないようにしてください。

ガラスが大きく深く刺さっている場合は、無理に抜かないでください。
抜くときに傷口を広げる危険(筋肉や神経、血管を一層傷つける危険)があります。刺さっているものが動かないように、タオルなどで傷口を刺激しないように固定し、病院へ。

ガラスを抜かないとどうしても動かせない(動けない)場合は、抜いて、可能であればその破片も一緒に病院へ持って行ってください。

ガラスが刺さった場合、傷の程度にもよりますが、体内に破片が残ってしまう場合があります。ガラスは割れやすいものです。大きなものであれば病院で丁寧に取り除いてもらえますが、小さなものになりますと確認が難しいようです。

ガラスを踏んでしまった場合。
片づけたはずなのに1㎝程の幅のガラスを素足で踏んでしまった! その場合、ガラス片が一部粉々になって体内に入ってしまう可能性があります。深く刺さりやすいのですね。
浅い位置ならば、血液が押し出してくれます(押さえることで押し出すこともできます)し、筋肉が押し出してくれるようです。しかし、その場合も速やかに病院で診てもらったほうが良いと思います。